ハリウッドVFX業界就職の手引き

ハリウッドVFX業界就職の手引き
鍋潤太郎氏による、海外のVFX業界で働くための手引き。お薦めです。

2016年8月4日木曜日

アメリカに住んでみる - ミュージック・ビデオの撮影場所を訪ねる

木村でございます。足掛け1年半関わった「Kingsglaive Final Fantasy XV」がようやく終わり、日本からアメリカに戻ってきました。ちょうど夏休みシーズンと重なり、帰りの飛行機は結構な混みようでした。そういえば夏休みなんだ、ということで、今回は以前夏休み企画として書いた「映画の撮影場所を訪ねる」という投稿がちょっとだけ好評でしたので、その続編企画として「ミュージック・ビデオの撮影場所を訪ねる」と題して、LAで撮影されたミュージック・ビデオのロケ地を取り上げたいと思います。ただし、LAで撮影されたミュージック・ビデオは映画同様、膨大な数に上りますので、そのなかから私の個人的な趣味で選んだものをご紹介したいと思います。ちなみに私もオッサンですので、取り上げる曲がかなり懐メロ中心になってしまうのはご容赦ください。


U2 - Where The Streets Have No Name


1987年にリリースされた名アルバム「The Joshua Tree」からの一曲ですが、このミュージック・ビデオはご覧になってお分かりの通り、LAのダウンタウンの町のど真ん中で、大勢の野次馬(もしくはファン)に囲まれて撮影されています。U2の撮影クルーは、このビデオに出てくる平屋建ての建物の許可は得ていたようですが、ダウンタウン自体の撮影許可は取っていなかったようで、冒頭警察ともめているシーンがそのまま挿入されています。周りには膨大な群衆がいますが、これはLAのラジオ局が、U2がダウンタウンでビデオ撮影をすることをラジオの番組の中で盛大にもらしてしまったためで、実際このビデオの中にはそのラジオ放送の音声がオーバーラップされており、「Los Angeles ダウンタウン、7th Ave. と S. Main St. の角」と、かなり場所を特定してしまっているのがわかります。

ストリート・ビューで見る限りでは、ビデオに出てきた建物はまだ存在するようです。当時酒屋だった店舗が、今ではピザ屋などに変わってしまっていますが、移り変わりの早いダウンタウンでこうしてまだ残っているのは珍しいといえるでしょう。


Bon Jovi - It's My Life


Bon Joviの2000年の名曲「It's My Life」、ポケベルが時代を感じさせますが、このビデオもLAのダウンタウンを中心に撮影されています。まず彼らが演奏している場所ですが、以前の「映画の撮影場所を訪ねる」でもご紹介したセカンド・ストリートにあるトンネルの中です。そして、このビデオの主人公である少年が2分50秒ごろに走っている場所ですが、ここはGrand Lowerと呼ばれ、ウォルト・ディズニー・コンサート・ホールの前を走っている通りGrand Avenueの一部です。LAのダウンタウンは起伏のある土地にあるため立体的な構造になっており、この部分は通りが上と下の2階層に分かれているのです。ここは、この投稿の最後にあるRed Hot Chili Peppersの、「Dark Necessities」の撮影でも使われています。

3分01秒あたりで少年がジャンプするのは、やはり以前もご紹介したダウンタウン東側を走るLA Riverに架かる橋で、この順番だとこの少年は、実際にはBon Joviが演奏している場所からどんどん遠ざかっていることになります。




Fatboy Slim - Weapon Of Choice


2001年にリリースされたスパイク・ジョーンズの監督によるこのビデオは、全編屋内で撮影されていますが、ここはThe LA Hotel(当時のMarriott Hotel)の中だそうです。すでにだいぶ時間がたっているうえに、オーナーも変わっていますので内装もだいぶ違いますが、特徴的な吹き抜けはまだあるようです。


Red Hot Chili Peppers - By The Way


2002年リリースのこのビデオの冒頭、ボーカルのアンソニーがタクシーを呼びとめている場所はSilver LakeというLAダウンタウンより北にある街で、Echo Park Ave. と Sunset Blvd. の角、何の建物かはわかりませんが派手なペイントがされている建物の前です。そしてストリート・ビューを見る限りでは、この建物はまだ存在するようです。

Silver Lakeという街は、昔はそれほど裕福ではないヒスパニック系の住民が多く、それほど治安も良くなかったようですが、近年はLAの中心地の地価高騰に伴い、中流の白人層がこのエリアに流れてきて、だいぶ住みやすくなったそうです。私は以前知り合いが住んでいたので、ここにあるカフェをよく訪れたりしていました。


Moby - We Are All Made of Stars


2002年リリースのこのミュージック・ビデオ、撮影場所は当然Hollywoodですが、特に23秒頃に出てくるFrolic Roomというバーは、Pantages Theaterという劇場の建物内にあり、かつてこの劇場がアカデミー賞の授賞式に使われていた頃は、映画スターがよくたむろしていたそうです。ちなみにこのミュージック・ビデオには映画俳優のショーン・ビーンやモデルのモリー・シムスなど、有名人が多数出演していますので、探してみてください。


LMFAO - Sexy and I Know It


見てピンと来られた方もいるかと思いますが、このビデオの撮影地は観光地として有名なVenice Beachです。Santa MonicaとMarina Del Reyに挟まれたこのビーチは、Santa Monica Beachに比べてやややさぶれた感じがいいのか、他にもRed Hot Chili Peppersなどがビデオを撮影しています。

よくドラッグの売人などもうろうろしていますので、観光で来られる方は注意してください。


他にもまだまだLAで撮影されたミュージック・ビデオありますので、この夏休みをLAで過ごそうと計画されている方はご自分で探してみるのも楽しいのではないでしょうか。ではまた。






0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。