ハリウッドVFX業界就職の手引き

ハリウッドVFX業界就職の手引き
鍋潤太郎氏による、海外のVFX業界で働くための手引き。お薦めです。

2013年2月25日月曜日

ライフ・オブ・パイがアカデミーの視覚効果賞を受賞

木村でございます。既にご存知の方もおられるかと思いますが、私が制作に関わりました「ライフ・オブ・パイ」が、昨日24日に開催されました第85回アカデミー賞授賞式において視覚効果賞を受賞しました。「ライフ・オブ・パイ」はこの他にも監督賞、撮影賞、作曲賞に輝き、今回のアカデミーに出品された作品の中で最多の4冠に輝いたことになります。

Rhythm & Huesに届いたOscar像(右)とBAFTA (British Academy of Film and Television Arts)の視覚効果賞のトロフィー。Socar像は結構重いです。

2013年2月21日木曜日

レンダラを選んでみる その3

前回は市場に出回っているRenderMan以外のレンダラについてお話させて頂きました。ではRenderManも含めて、一体この中からどれを選べばいいのかという話なのですが、やはり重要なのはレンダリング・コストです。この点においてArnoldのような純粋なモンテカルロ・レイ・トレーサーに近いレンダラは、どうしても計算コストがかさんでしまいますので、ハードウェア・リソースが十分にない中小のプロダクションでは厳しいといわざるを得ないでしょう。私が「くもり時々ミートボール」(2009)の制作でSony Pictures ImageworksでArnoldを利用していた際には、既にライティングTDには8コアのCPUを搭載したワークステーションが必須の環境でした。SonyはArnoldを導入するにあたってレンダリング・サーバーを大幅に強化し、1フレームが十数時間を越えるようなレンダリングでフィーチャー・アニメーションを作っても作業に支障がないようにシステムを構築しておりましたが、私が作業をしていたものの中には30時間を超えるようなものもありました。

2013年2月14日木曜日

レンダラを選んでみる その2

Rhythm & Hues Studiosの倒産のお話で1回間が空いてしまいましたが、またレンダラのお話に戻りたいと思います。前回はRenderManが使われなくなってきた理由に関してお話ししましたが、今回はRenderMan以外に使われているレンダラにはどういうものがあるのか、ということについてです。前回お話ししました通り、多くのプロダクションはレイ・トレースをベースにしたレンダラに乗り換えつつあります。その代表格がMental Ray、Arnold、V-Rayです。

2013年2月12日火曜日

Rhythm & Hues Studiosの倒産

木村でございます。今月からはレンダラに関するお話をしておりますが、既に報道等でご存知の方もおられるかと思いますが、私が勤務しておりますRhythm & Hues Studiosが昨日倒産の手続きに入りましたので、今回だけこのお話をさせて頂きたいと思います。


2013年2月5日火曜日

レンダラを選んでみる その1

木村でございます。2月になりましたね。引き続き本業やらテレビやらゲームやらでがかなり忙しくなっておりまして、少々間が空いてしまいました。出来れば週に1回くらいのペースでやっていきたいところですが、場合のよってはまた間が空くこともあるかと思います。気長におつきあいください。

1月中はパイプラインとワーク・フローについてお話させて頂きましたが、今月からは新たにレンダラについてお話をさせて頂きたいと思います。私がライティングTDをやっているために特にそうだと思いますが、「どんなレンダラを使ってるんですか?」といったご質問をよくお受けします。なかには「RenderManって使ってます?どう使ってます?」といったご質問もあります。これはRenderManが業界のデファクト・スタンダードであることからご興味を持ってのご質問かと思います(これからこのトピックでは、特にお断りしない限り、RenderManはRenderMan Interfaceに準拠した不特定多数のレンダラのことではなく、Pixar社のPhotorealistic RenderMan, PRManのことをさしているものと考えてください)。結論から申し上げますと、アメリカの映像業界ではRenderManは使われなくなりつつある、というのがお答えになります。